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■送り(送り機構構造)とカマ(釜)について
各”送り機構”と”カマ”の種類とその特徴について簡単に解説します。
送りの種類 |
説明 |
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下送り |
押さえは固定。押さえ金が素材を上から押さえて、下の送り歯が楕円運動して、素材を送る。
一般的な送り方式。一般的なミシン(家庭用・職業用など)ではほとんどが下送りです。
厚物・皮革を送るには、送りが悪くなる場合があり、また、素材の裏に送りの跡がついてしまう場合がある。 |
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上下送り |
外押さえと中押さえとで2つの押さえがある。中押さえと針は同じところを上下する。外押さえが下の送り歯と素材をはさみながら送る。
厚物・皮革でも目がそろって送りが良く、スムーズに縫える。段差のある素材でも送れる場合が多い。
押さえ金・送り歯の種類が多い。
バインダーを取る場合は、上下送りが向いている。 |
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総合送り |
外押さえと中押さえとで2つの押さえがある。上下送りとは異なり、中押さえと針が前後に一緒に動く。外押さえは上下するだけ。(針送りと上下送りが一緒になったようなイメージ)
厚物・皮革でも目がそろって送りが良く、スムーズに縫える。
素材の裏に送りの跡が最もつきにくいので、きれいに縫える。革製品など送り跡が気になる場合など特におすすめ。(ヨーロッパでは総合送りが主流) |
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針送り |
押さえは固定。針が前後して、送りがと一緒になって送る。
針が刺さって送るので、目がそろってよく送る。スピードも出る。が、一般的には厚物・皮革縫いにはあまり向いていない場合も多い。 |
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釜(カマ)の種類 |
説明 |
写真 |
半回転カマ |
・糸の締まりが良い
・スピードが遅いので、高速縫いには向かない |
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倍ガマ |
・下糸が多く巻ける(交換回数が少なくて済む)
・標準ガマに比べて、太い糸が縫える。 |
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水平ガマ |
・普通のカマ(垂直ガマ)に比べて、太い糸が縫える
・途中で下糸がなくなった場合に糸の交換がしにくい |
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